• "文教都市"(/)
ツイート シェア
  1. 大垣市議会 1992-12-08
    平成4年第4回定例会(第3日) 本文 1992-12-08


    取得元: 大垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    平成4年第4回定例会(第3日) 本文 1992-12-08 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 43 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長高畑 正君) 選択 2 : ◯第5番(鈴木陸平君) 選択 3 : ◯議長高畑 正君) 選択 4 : ◯市長小倉 満君) 選択 5 : ◯議長高畑 正君) 選択 6 : ◯環境部長稲垣守男君) 選択 7 : ◯議長高畑 正君) 選択 8 : ◯図書館長溝口亮雄君) 選択 9 : ◯議長高畑 正君) 選択 10 : ◯第5番(鈴木陸平君) 選択 11 : ◯議長高畑 正君) 選択 12 : ◯第20番(舘 康司君) 選択 13 : ◯議長高畑 正君) 選択 14 : ◯市長小倉 満君) 選択 15 : ◯議長高畑 正君) 選択 16 : ◯教育長(山本次能君) 選択 17 : ◯議長高畑 正君) 選択 18 : ◯第20番(舘 康司君) 選択 19 : ◯議長高畑 正君) 選択 20 : ◯第28番(北村修保君) 選択 21 : ◯議長高畑 正君) 選択 22 : ◯市長小倉 満君) 選択 23 : ◯議長高畑 正君) 選択 24 : ◯産業部長石田輝幸君) 選択 25 : ◯議長高畑 正君) 選択 26 : ◯建設部長(森 貞二君) 選択 27 : ◯議長高畑 正君) 選択 28 : ◯第28番(北村修保君) 選択 29 : ◯議長高畑 正君) 選択 30 : ◯市長小倉 満君) 選択 31 : ◯議長高畑 正君) 選択 32 : ◯産業部長石田輝幸君) 選択 33 : ◯議長高畑 正君) 選択 34 : ◯建設部長(森 貞二君) 選択 35 : ◯議長高畑 正君) 選択 36 : ◯第28番(北村修保君) 選択 37 : ◯議長高畑 正君) 選択 38 : ◯議長高畑 正君) 選択 39 : ◯議長高畑 正君) 選択 40 : ◯議長高畑 正君) 選択 41 : ◯議長高畑 正君) 選択 42 : ◯議長高畑 正君) 選択 43 : ◯議長高畑 正君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:         午前10時 1分  開 議 ◯議長高畑 正君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議録署名者には、25番 清水義信君、26番 堀 一雄君の御両君を指名いたします。  これより日程に入ります。  昨日に引き続き、一般質問を続行いたします。  順次、質問を許します。  5番 鈴木陸平君。         〔第5番 鈴木陸平君 登壇〕 2: ◯第5番(鈴木陸平君)  おはようございます。通告に従いまして、2点について質問いたします。  第1点は、東外側町にある児童文化センターの将来についてお尋ねいたします。  この児童文化センターは、今から30年前の昭和37年9月30日に、青少年にすぐれた文化財を提供して科学知識の普及、生活の向上並びに健全な情操の育成に資することを目的とし開館しました。今日まで、児童生徒が知識を楽しみながら学ぶ場として、余暇利用に大いに役立ってきました。鉄筋コンクリートづくり3階建てで、1階には鉄道パノラマ等交通産業に関するものが主として展示され、2階にはレーザーの実験、宇宙パノラマ等、文化生活や科学実験に関するものが展示されています。中部電力やNTT、近畿日本鉄道から寄贈されたものを含め、全部で72点の展示物があります。入場者数を調べてみますと、平成3年度は幼児2,737 人、小学生 7,042人、中学生 1,334人、高校生 1,152人、一般 2,763人の計1万 5,028人になっており、7年前の昭和59年度の計5万 9,450人の約4分の1になっています。入場者数を分析してみますと、幼児、一般は隣の保健センターへ健診したときに寄っていかれることが多く、高校生は土曜日、日曜日また春夏冬休みに、3階の図書室を勉強のために利用されています。先日小学校で「集団で見学に行くことがあるか」と、お伺いしたところ、「昔はあったが今はない」とのことでした。実際私も先日見学しましたが、平日のためかだれもおらず、展示物も壊れているものもあり、職員にお伺いしたところ、予算が余りつかないので修理はしていないとのことでした。そこで30年たった今日、建物も老朽化してきており、展示物もそれなりの役割を果たしてきましたが、正直言って現在の児童、学生にはマッチしないものも見受けられます。この際、児童文化センターを改築移転したらどうでしょうか。市当局の見解をお尋ねいたします。  2点目は、既にお二人の議員から質問が出されていますが、私は資源ごみの価格低迷の今日、再生品・リサイクル品の消費拡大という観点から、リサイクルシステムの確立について御質問いたします。  本市のごみの量は、伸びが鈍化したとはいうもののふえ続けております。今日の深刻化するごみ問題や資源の有効利用についての推進方策を検討するため、平成3年5月、19人の委員から成る大垣市ごみ問題市民懇話会が結成され、ことし2月、その検討結果が提言されたことは御承知のとおりかと思います。さて、資源ごみの回収ですが、平成元年6月に施行された大垣市廃棄物資源分別回収事業奨励金交付要綱により、条件によりますが1kg当たり2円の奨励金が交付されるということもあり、新聞、雑誌、アルミ缶、瓶などの資源ごみの集団回収が進められてきました。この実績は、平成2年度で回収量 3,688t、交付金額は 910万7,114 円、平成3年度には 4,190t、交付金額は 1,020万 1,907円となっており、私の住む西崎町でも隔月で年に6回、第3日曜日「家庭の日」に親子、地域の人たちと一緒に回収作業を行っております。この集団回収は、制度発足以来毎年実施団体、実施回数、回収量もふえて定着してき、大変喜ばしく思います。ところが今日の状況は、スチール缶、アルミ缶、瓶、古紙などの資源ごみの相場が軒並み下がり、ちり紙交換回収業者が思うように回って来ないという大変ゆゆしき実態になってきました。先月18日、愛知、岐阜の古紙回収業者16社が加盟する中部地区ちり紙交換業協議会の人たちが、回収車90台を連ねて名古屋市内をパレードし、古紙再生品の消費拡大を訴えました。パレード後、愛知県庁と中部通産局に「古紙相場の安定化、地域の集団回収に対する自治体の補助金廃止の要望」を提出しました。同協議会によると、従来1t当たり1万 2,000円ないし1万 3,000円だった製紙会社の古新聞買い取り価格が、ことしに入って4回引き下げられ、1t当たり 6,000円ないし 7,000円になり、しかも買い取り量は3割減少しました。また、古新聞は 8,000円ないし 9,000円だったのが 2,000円ないし3,000 円に下落してしまい、古雑誌だけで言うならば、2t車いっぱい回収しても 4,000円ないし 6,000円しかならず、それから提供者に1kg当たり1円で2,000 円払ったとすれば、手取りは 2,000円ないし 4,000円にしかならず、人件費も出ない状況になっています。東京都八王子市の業者団体は、全国で初めて古雑誌の逆有料化を近く実施することを決定しました。同地区においては現在1kg当たり、業者、回収方法によって違いはありますが、段ボール4円、新聞3円、雑誌1円となっていますが、近い将来引き下げられ雑誌がただという、または逆有料化という事態にもなろうかと思います。新聞、雑誌は換金可能との考えが定着しており、逆有料化はごみ文化史上画期的な転換となってしまいます。なぜ古紙がだぶつき相場が下がったのでしょうか。紙は文化、産業のバロメーターと言われていますが、今日の景気低迷のため紙や段ボールの生産が落ち、古紙の受給バランスが崩れたこと、古紙混入率は漫画本 100%、文庫本30ないし60%、新聞40%となっています。その新聞ですが、最近超軽量紙の傾向にあり、新聞社は否定していますが、混入率が低下したのではないかと言われております。また、消費者が古紙再生品の利用に消極的なことなども考えられます。そこで次の点について質問いたします。市役所、学校、病院等、当市の施設においては、古紙再生品が使われておると思いますが、どんな状況でしょうか。二つ、私は今日の状況は、廃品回収がなかなか回って来ない、むしろ業者が回収を待ってくれと言っている非常事態であると思います。昨日の市長答弁で、「次年度より集団回収の奨励金を増額する」との見解が出されました。ごみ収集日に古新聞、雑誌、段ボール等が出されていることもよく見受けられます。集団回収を実施しているところはまだしも、そうでないところはごみとして出されてしまう可能性も出てきます。今まではどちらかというと、資源ごみの回収に力を入れてきました。もちろん大事なことで、ごみの減量化の効果は大であったと思います。これからはリサイクルの輪を断ち切らないために、集めた資源をどう活用、消費していくかということに、行政として本腰を入れていかなければならないと考えますがどうでしょうか。  これに関連して、本と衣料のリサイクルについてお尋ねいたします。  11月14、15の2日間、リサイクルフェア'92が開催され、多くの市民にリサイクルの重要性を訴えていただきました。その中でフリーマーケットを開き 300冊の古本、 500着の衣料品がほぼ完売され成功裏に終わりました。関係者の皆さんの御努力に深く感謝いたします。まず本についてですが、資源の有効利用ということからも、リサイクルフェアの成功に見られるように、不用になった本を欲しい人に回すという本のリサイクルを恒常化していったらどうでしょうか。既に東京都江戸川区立図書館、埼玉県八潮市立図書館では実施されており、不用になった本も人によっては価値があるということで、大変好評とのことです、本市の図書館での不用になった本の処理状況と、この本のリサイクルについての見解をお聞かせ願います。次に古着、衣類のリサイクルについてお伺いいたします。先日のリサイクルフェアでは、 500着の衣類が協力団体の会員を初め市民の皆さんから提供されたとお聞きしました。このようにたんすに眠っている衣類が多く、有効活用をされることを望んでいる方が多くいらっしゃると思います。神奈川県のリサイクルグループでは、業者との協力でこの8月から古着の回収を始め、東南アジアやアフリカに輸出しています。また、県内では各務原市の市議会議員と婦人会が中心となり「アフリカ救援会」というのをつくり、古着を送る運動を展開しています。第1回の昨年7月には70cm四方の箱で 2,200箱、ことし6月には数を調整し 1,000箱分の衣料をアフリカに送り、ここでは着るものが少なく大変喜ばれたとのことです。国際化、国際協力を進めている本市として、海外への協力としてこのような衣類を送る運動を各団体と協力して展開し、行政としては会場を手当てするとか輸送費を負担するとかしていったらどうでしょうか。以上の点について市長並びに担当部長の答弁を求め、質問を終わります。 3: ◯議長高畑 正君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕
    4: ◯市長小倉 満君)  児童文化センターが老朽化している。そして内容も陳腐だという御指摘でございます。そうした中で移転改築の計画はどうなのかという御質問でございますが、昭和37年に建設された現在の児童文化センター、お話のとおりでございまして、建物の老朽化も甚だしく展示面積も狭くて、まあ当時としては立派な役割を果たしたわけですけれども、今となりましては展示物も古くなりましたし、時代の要請に沿えなくなってまいりました。子供たちのためにも建てかえの必要に迫られております。こうした点から考えまして、スイトピアセンターのコスモドーム、水のパビリオンと連携をいたしまして生涯学習の拠点機能を完成させるために、学習館北側の旧柔道場跡地に、仮称ですけれども「こどもサイエンスプラザ」をつくってはどうかと、そうした検討を現在進めているところでございます。新しいサイエンスプラザは、子供たちが明るく楽しく学習でき、ふるさと学習に関する展示や参加型、体験型展示の内容となるように考えております。先進都市と申しますか、子供科学館を単独でお持ちになっている市もございまして、先日もついででございましたけれども、私も勉強してまいりました。そうしたものも参考にいたしまして、今後計画案がまとまり次第、議会にお諮りいたして進めてまいりたいと存じております。一層御理解、御支援を賜りますようお願いを申し上げます。  ごみ減量化に対するリサイクルシステムについての提言がございました。昨日も答弁いたしましたように、現在の環境下でいろいろ正していかなければならない部分がございます。そして本のリサイクルについてもしかりでございまして、今、古い衣料等、古いというより不用になった衣類、その他生活用品等を開発途上国に送る運動が全国で起こっております。私どももこうしたことも非常に大切なことでございますので、今後検討の上参加するような姿勢を持ってまいりたいと思います。このことにつきましては、環境部長と図書館長が細部にわたって御答弁申し上げます。 5: ◯議長高畑 正君)  環境部長。 6: ◯環境部長稲垣守男君)  ごみ減量化リサイクルシステムについて御答弁申し上げます。  市施設での古紙再生品の使用につきましては、特殊な場合を除き再生紙が乾式コピー等に 100%近く使われております。そのほかにも再生紙をできるだけ使うようにしており、その使用された再生紙も資源として活用するための分別回収を行っております。また、さらに古紙再生品の使用頻度を高めていきたいと考えており、リサイクル品を表示するエコマークの周知を一般市民の方々にもより一層広げるとともに、消費拡大でのリサイクルの必要性の啓蒙を充実していきたいと考えております。  なお、御提言の不用になった衣料、古着を含めてのリサイクル品の利用について、海外での利用も含めてですが、一地方一地域だけの運動ではその効果も薄く、全国レベルのリサイクルシステムを一層強めていくべきと、地方自治体である本市として望んでおるわけでございます。今後マスメディアを最大限に利用した進め方を考えていかなければならないと思っておりますので、よろしく御理解を賜りたくお願いを申し上げます。 7: ◯議長高畑 正君)  図書館長。 8: ◯図書館長溝口亮雄君)  本のリサイクルについてお答えいたします。  図書館で使用に耐えなくなった除籍本及び3年を経過してまいります雑誌等、年間を通じ約 3,000冊ほどになっておるわけでございますが、これらは現在のところ業者へ売却いたしまして再利用されているのが現状でございます、今後もこの方針を続けてまいりたいと考えております。一方、市民から提供をされてまいります寄贈本は、年間を通じておよそ 1,800冊程度ございまして、そのうち1,000 冊ほどを当館で利用いたしております。残りにつきましては市民病院、公民館等、市の公共施設の図書コーナーに移設いたしまして利用をいただいている次第でございます。また、本のリサイクルにつきましては、市民のニーズの多様化もございますので、今後古本青空市の開催など総合的に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしく御協力のほどをお願いいたしたいと思います。 9: ◯議長高畑 正君)  5番。 10: ◯第5番(鈴木陸平君)  自席で発言いたします。  ただいま児童文化センターの将来については、学習館北柔道場跡に「こどもサイエンスプラザ」というのを考えておるという見解をいただきました。ぜひともよりいいものができるようにお願いしたいと、またあわせまして跡地の利用についても、保健センターが隣にございます。その保健センターの充実を含めて検討されることをお願いしたいと思います。  2点目のごみ減量化リサイクルシステムの関連につきましては、やはりこういった古紙再生品なりリサイクル品の消費拡大、そのシステムの確立ということは、一自治体だけの問題ではないと思います。やはり国の行政指導なり業者の協力なり、消費者の意識が一体となっていかなければ今日の状況の解決というのは難しいというふうに考えます。政府は、昨年の10月に施行されたリサイクル法で、現在の古紙混入率を52.8から1994年には55%に引き上げるというふうにしておりますが、なかなか困難な状況にあろうかと思います。そのように報じられておりますが、私たちはもっともっと古紙再生品、リサイクル品に関心を持って、行政としてもそういったことについて、ただいま見解出されておりましたように、いろんな機会を使ってアピールしていくというか宣伝していく、例えば広報紙なんかでも、そういった観点で今日の状況を訴えて「再生品を利用しよう」と、そういった観点で取り組んでいってもらいたい。そういったことも載せてもらいたいというふうに思います。ぜひともこれからも強めていってもらいたいということをお願いして質問を終わります。 11: ◯議長高畑 正君)  次に移ります。  20番 舘 康司君。         〔第20番 舘 康司君 登壇〕 12: ◯第20番(舘 康司君)  通告をいたしました教育問題について提言をいたします。  過日10月25日、大垣市文化会館にてNHKラジオ教育相談室の担当者である遠藤豊吉先生の講演を聞く機会を得ました。これは大垣れんげの会と21世紀の学校づくりを考える会が主催したものでございます。超満員の父兄も1時間半1人の退席者もなく、教育について論じました。題して「子供の心見えますか」でありました。氏は、みずからを教育土方または教育労務者と言っておられました。講演の中で「私はほとんど毎日のように、つらいところに追い詰められた子供からの訴えとか、あるいはつらい状態に追い詰められた子供を抱えて昼夜の別なく苦労されている父兄、親御さん方の相談に接しています」とか、また「時には家庭の家庭内暴力の家に踏み込んで行って、返り血を浴びることもある」と、いわゆる非常に説得力のある生の話でございました。講演内容は言い尽くせませんが、講演の中身は教育に真心を、また命の大切さを訴えられておりました。現状は、具体的には一流、二流のランクを決められ、そして生徒自身がテストによってはじき出された偏差値、この偏差値ならば到達可能な高校を結びつけるというような、全く人間味のない事務的な高校選択をされてしまう。そして現行の5段階方式、5段階評価、いわゆる5は7%、4は24%、3は38%、2は24%、1は7%というように、現実はペーパーテストによって全部決まってしまう。値打ちの低い子には低いなりの高校にはめられる。恐らく子供たちがうめきに近い声を発しているのではないか。文部省でさえ一昨年12月の中間答申で、「登校拒否というものは今の状況のもとではどんな子でも起こり得る」という画期的な見解を出さざるを得ないということであります。ここで実態について申し上げます。県内の小学校で、59年度は全体のうち49校がその登校拒否のある小学校であります。それが平成2年におきましては、4倍の 152校になっております。また、中学校においては59年度は 463校、平成2年度は 749校と、これまた2倍の上昇を示しております。また、高校中退の問題でありますが、これは県内におきまして公立、私立ともで、平成2年度は生徒数9万 8,619名のうち、高校を中退しておるのは1,538 名の多きに上っております。約 1.6%であります。その内容につきましては、公立高校でさえ進路変更が 843名中 541名、いわゆる64.2%が進路変更に伴う中途退学をしております。また学業不適合、これは密接な相関関係がありますが、136 名で16.1%であります。進路変更が64%というのは、中学3年生の2学期に行われる三者面談のあり方に問題があると思われます。大多数の先生方は懸命にやっておられると思いますが、まだ一部の教師が、担当する子供の数合わせのような感覚で当たってみえる話も現実にあります。中途退学者の家庭の一部を知っております。「僕の行きたい学校に行けなかったからやめる」というものが大半でございます。日本の柱とも言うべき、また宝とも言うべき次代を担う若人が、極言すれば、高校は中退したが中には偉大な人材が出ないとは言えないと思います。また教育問題は、数量とか金で、金額であらわせないものでありますから、やがてじわじわと未来に影響があると思われます。また、毎晩のように閉店後のスーパー、ボーリング場などの暗やみにうごめくのは、ほとんどが高校中退者及び中学校の不登校児であります。その不登校児の担当者の話では、大変な努力の結果、約半数は復学可能であります。ここで提言いたします。本市で中途退学者そして不登校児を長い目で見て立派に成長するよう、施設もしくは学校をつくってはどうか。もちろん中央の文部省や文教委員等にも体当たりして、県も動かして、以上申し上げた生徒に光を当ててはどうか。未来を展望した施策はどうか。心ある御答弁をお願いして第1回目の質問を終わります。以上です。 13: ◯議長高畑 正君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 14: ◯市長小倉 満君)  ただいまは教育問題について御提言をいただきました。特に中学校の進路指導、さらには登校拒否児対策についてでございます。  現在我が国では、21世紀の社会で活躍できる児童生徒の育成を目指しまして、新しい教育改革が具体的に進められているところでございます。御案内のとおりであります。中でも学校教育は、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする児童生徒の育成のため極めて重要であります。そのため本市におきましても、教育環境の整備に常に意を払い、児童生徒の豊かな人間性をはぐくむための特色ある学校づくりを進めております。さらには国際化、情報化社会に対応できるよう、21世紀を担う人材育成に尽力しているところでございます。今後も文教都市大垣を育ててきた教育尊重の伝統を受け継ぎ、次代を担う児童生徒一人一人の全人的発達を目指す中で、ただいま御提言いただきました進路指導のあり方、登校拒否児の対策についても考えていかなければならないと存じます。こうしたことを深刻に受けとめて、今後とも努力をいたしてまいる所存でございます。具体的には教育長より御答弁申し上げます。 15: ◯議長高畑 正君)  教育長。 16: ◯教育長(山本次能君)  ただいま御提言をいただきました中学校の進路指導と登校拒否児対策につきましてお答えを申し上げます。  現在中学校におきましては、生徒の自己実現を目指し生徒の願いを大切にした進路指導が行われておりますけれども、現実に高校退学者が出ておりますことは議員御指摘のとおりでございます。そのため中学校で進路指導を行うに当たりましては、生徒一人一人の自分の能力、適性を十分理解させ、3年間を見通した指導計画のもとに進路指導を個別に実施しております現在の指導方法を、さらに徹底をさせていきたいというふうに考えております。特に、奉仕活動や勤労生産活動を経験させ、正しい勤労観や職業観を育成することで、目的意識を持って高校へ進学したり、あるいは就職できるよう指導に努めたいと考えております。ともあれ御指摘のように、愛情のある血の通った進路指導の改善に努めてまいりたいと思います。  次に、登校拒否児童生徒の問題でございますが、この登校拒否児童生徒の人数は、本市におきましても年々増加の傾向にございまして、非常に苦慮をいたしておるところでございます。そのため具体的な対策として、平成3年度には登校拒否問題協議会を設立して研究に当たっておりますし、専門医による巡回相談を実施をいたしております。なお、スイトピアセンター学習館内の研究所では、教育相談員を増員いたしまして、相談事業の充実を図っております。したがいまして、相談件数も非常に大幅に増加をしてまいりましたし、現在までに3名の生徒が学校へ復帰することができました。このような登校拒否児童生徒への対策として施設や学校をつくってはどうかと、こういう御提言をただいまちょうだいいたしましたが、この問題は非常に大切な問題であると考えております。民間有志の方々の団体の運動についても承知をいたしておりますけれども、学校設立は本当に容易ではございません。国、県へ積極的に働きかけてまいりたいと思います。いずれにいたしましても、登校拒否児童生徒の対策は極めて重要でございますので、今後とも皆無に向けて努力をいたす所存でございます。御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げて答弁といたします。 17: ◯議長高畑 正君)  20番。 18: ◯第20番(舘 康司君)  自席で御無礼します。  今、市長並びに教育長から御回答をいただきましたが、もちろん予算が必要でありますが、現実に大垣市内の子供たちが、愛知県の先生方に不登校児が西地区センターにおいて月2回終日お世話になっております。登校拒否児のさらなる内容の検討をお願いし、今後の課題として検討していただきたいと心からお願いして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 19: ◯議長高畑 正君)  次に移ります。  28番 北村修保君。         〔第28番 北村修保君 登壇〕 20: ◯第28番(北村修保君)  本議会一般質問のしんがりを承ることになりました。また、きのうの午後の一般質問では、社会クラブを代表しましての長澤議員の格調高くまた全面的な来年度予算編成についての御質問ありまして、感服して傾聴させていただきました。そして市長の御答弁の中でも、私がお尋ねしたい点と若干重複するかと思いますが、お許しいただきまして質問させていただきます。私は主として来年度予算の財源の見通し、またちょうど来年度平成5年度は、第三次総合計画のちょうど半分の折り返し地点に当たる年でありますので、その点に触れて簡潔にお尋ねしたいと思います。  バブル経済の崩壊による経済の不況の波は、いよいよあらわとなってきた昨今であります。今日国の予算も厳しいものがあると新聞で報じられております。まず国の施策でありますが、本年の8月31日をもちまして、大蔵省は各省庁からの93年度の概算要求を締め切り、そして御承知のように今その来年度予算の編成の最中でありますが、新聞等の報じるところによれば一般会計の要求総額は77兆4,317 億円、今年度の予算と比較して一応 7.2%増、これはあくまでも要求でありますが、となっており、このうち地方交付税等を除いた一般的政策経費である一般歳出は40兆 5,480億円 4.8%増となっております。しかしその概要、これは私どもの党の見解でありますが、依然として第1には軍事費が 3.6%増、ODA、いわゆる政府の開発援助 9.7%と、やはりアメリカ向けの予算となっている。そして逆に国内では、大型プロジェクト中心の公共事業や民活型開発支援の大企業予算が中心。逆に私たち国民生活はかなり切り捨てられているということになっております。そして、さらにバブル経済の崩壊と不況の影響による税の収入減が一層深刻化し、財政危機の再現、増税そして一部にはけさの新聞にも出ていましたが、赤字公債の再発行なども論議されつつ、非常に厳しい情勢となっております。若干その中身を見るならば、例えば前倒しの景気対策としての公共事業関係は、10年間で 431兆円のアメリカが要求した内需拡大という、この公約に基づいて建設省関係の一般公共事業費5兆 7,920億円 5.8%増でありまして、このうち若干、本大垣市の環状線にも前倒しできているようでありますけど、しかしその最たるものはやはり全国縦断の有料道路だとか本州四国連絡橋、東京湾横断道路など、圧倒的に大企業、大建設会社にその主力が占められているのは明らかであります。反面、福祉、教育関係予算は圧迫され、例えば厚生省関係では高額医療費、現行制度の自己負担6万円から 3,000円アップということが報じられており、生活保護費は4年連続引き上げられるとなっております。教育費でも小中学生、児童数の減少からくる35人の実施要求に対してもこれが打ち切られ、教育費は軍事費よりも少なく3%増の伸びと抑えられております。そして歳入見込みは、先ほど申し上げましたように、税収の落ち込みその他不況の影響を受けまして72兆 7,400億円、概算要求から見れば4兆 7,000億円の不足。このうち前年91年度の決算による繰り入れを引いたとしても約3兆円の財源不足と、以上が国の予算の概括であります。当然この影響は当市にももろにかぶってくると考えねばなりません。したがって、具体的には来年度予算の編成について以下お尋ねしていきたいと思います。  まず第1に、来年度の市税の収入の見込みについては、どのような予測を立てておられるんでしょうか。ちなみに今年春の今執行の予算の編成を見るならば、法人税の落ち込みが一つのポイントでありました。市税全体では 5.4%増ですが、法人税が2%の減少と今進行中の予算になっております。そして個人市民税は 7.7%、固定資産税7%の増。私は3月議会で、これはいかにも税の取り方、不公平ではないかと市長さんに対してただしたことを覚えておりますが、新年度はさらに厳しい事情であることが勘案されますので、これをどのように見込みとされておられるか、また進行中でありましょうけれど第1点お尋ねしたいと思います。  第2は、本市の財政指数でありますが、これまたたしかことし3月の議会での質問に対し、大垣市は財源豊かと見えるけれど、実質的には財政指数はたしか1.057 %、ぎりぎりであって厳しい事情だということを、市長さんはお答えになったことを覚えております。したがって、一層の税収の削減が考えられる今日、場合によっては今日まで続けてまいりました不交付団体から、交付税を必要とする団体へ転落するやの危機にも差しかかっていると考えられますが、この点についてはいかがでしょうか。第2点についてお尋ねいたします。  そして第3点としては、きのうも長澤議員の御質問に対し市長は、財政調整基金や市債の適切で効率的な運用を図って持っていきたいという趣旨をお答えしておられますが、税収の減少による財源の確保として、各種市民に対する公共料金の引き上げとしてはね返ってこないかどうか危惧するものであります。既に本議会には、3年ぶりに幼稚園の保育料 500円の値上げが提案されています。以下、押しなべてなさるとは思いませんが、公共料金にはね返ることがないかどうか、第3点目としてお尋ねいたします。  次に、第三次総の第2期実施計画の2年目に入り、そしてまた先ほど申し上げたちょうど第三次総合計画の折り返し地点であります。ちなみにこの計画案を見ますと、たくさんの大型事業がメジロ押しに羅列されております。例えばそれを主に引用するだけでも、道路改修としては国道21号線、あるいは 258号線の改良、道路の交差点の改良ほか県道、主な都市計画道路として約25路線、ソフトピアジャパンのセンタービルや産業会館の建設、公設地方卸売市場の再整備、お勝山ふれあいセンター及び中川ふれあいセンターの建設、これはまあ進行中でありますが、あるいはきのう問題になりました武道館の建設やその他各河川の大幅な改修、市民病院の第2期工事計画、米野清掃センターの改修など、たくさんのまた莫大な経費を要する事業がメジロ押しであります。したがいまして、今日ちょうど半分に差しかかったこの時点で、来年度予算の中でこれらの事業が適切に挿入されていくものか、あるいは第三次総第2期実施計画が手直しを必要とされるか、その見通しについてお尋ねし、まず第1回の質問とさせていただきます。  第2問は、不況に対する中小商工業者に対する救済対策であります。  先ほど冒頭でも述べましたように不況は深刻となり、とりわけその犠牲がもろに中小企業及び商工業者にかかってきていますのは御案内のとおりであります。そのため政府自身が、御承知のように10兆 7,000億円の公共投資前倒し予算を提案し、今臨時国会では未曾有の汚職事件、佐川急便とあわせて、この不況対策としての財政問題が今国会でも審議の最中であります。しかし、その中身は我々が勘案するところ、やはり真の中小企業対策ではなく大型プロジェクト中心の公共事業の追加、用地取得先行の名による土地の買い上げなどによって失敗した金融機関、大手銀行とか証券会社の救済、あるいは大建設会社あてになっているといっても過言ではありません。今真に大事なのは、真の日本の経済を支えている中小企業の、この深刻な状態を救うことではないでしょうか。今日不況で国民の購買力が落ち製品が売れないため、下請の仕事が5割から6割も減らされている。製造単価が2割から3割も削られている。高い機械を買っても、あるいはリースで借りても、これを支払うことができず、銀行に融資を頼んでも、保証人が要るとか、担保が要るからなかなか貸してもらえない。非常に中小商工業者、企業の困難は日増しに増しております。我が党は政府に対し、「激甚災害対策並みの金利3%、当面2兆円の緊急融資制度を創設せよ」と申し入れ、あるいはまた、中小企業信用保証保険法の小口保険限度額を現行 450万円、いわゆる大垣でも実施している小口の無担保無保証融資でありますが、これを「 500万から1,000 万に引き上げよ」と要求し、既に大阪府その他たくさんの地方自治体でもこれの実現に向かって動いております。そうしたことを踏まえて、当大垣市としては、当面差し迫っている中小企業商工業者に対するこの救済対策としてどのようにお考え、また施策されておられるかについて以下の諸点をお尋ねいたします。  まず一つは、現在大垣市内の中小商工業、特に中小企業が中心的な産業となっています自動車関連会社や機械、鉄鋼の下請企業の多い当市の中では、この不況の波をもろにかぶっていると考えられますが、現状はどうなっているか。例えば受注の減少、あるいは製品の減少や生産コストの引き下げなどによってかなり苦しんでおられると思いますが、その実態についてどの程度把握されておられるか第1点お尋ねしたいと思います。  第2点、現在大垣市が行っておりますたくさんの融資制度がございます。これはこれとして非常に大事なことだと思いますが、基本的にはこの金利の引き下げ、現行主に中小企業の融資では 5.7から 5.9%、そして完済した場合、市が基本的には 1.8%補償して実質的には 3.9%。非常に利子を下げるというのは、大垣市も努力をしていることは大いに認めるものでありますが、さらにこれでもやっぱりなかなか借り手がない。せめてこれを3%並みに引き下げることができないかどうか、第2点お尋ねしたいと思います。  第3点、現行の小口の無担保無保証融資制度、上限を 450万円からさらに 600万円ぐらいに引き上げるお考えがないかどうか。次に、現在既にこれを借りておられると一応それが完済しないと、返済しないと次が借りれません。この不況の中では今全額返済しなくても、次の新たなる事業継続のために融資が差し迫って必要だという相談も受けております。したがって特別の、現在の不況救済対策として、現在借りているお金が残っていても、もし完済の見通しがあるとするならば、別口として緊急特別救済対策として借りることができないかどうかについてお尋ねいたします。  最後に、年末年始の融資制度があります。これはこれで非常に年を越すには中小企業や商工業者の皆さんの救済にも役立っていますが、何分にも返済が短い、12月から3月までであります。したがって、借りたくても非常に期間が短いために手が出ないという意見も聞きますので、最低6ヵ月、あるいはそれ以上にこれを延ばす、このように改善策がとれないかどうか。以上、中小企業に対する救済融資対策としてお尋ねいたします。  第3問、冬期における交通渋滞の対策についてお尋ねいたします。この点は、私もたしかここ4年ほど前に、非常に大きな一たん降りの豪雪があったときに、この本会議場かまたは委員会でお尋ねしたというのは覚えていますが、改めて質問いたします。  今年も冬将軍の季節となり、特に今年は冷え込みが厳しいという気象予報も報じられております。降雪時や道路の凍結でドライバー泣かせの時期に入っております。最近の車両の増加によってただでさえ朝の通勤時のラッシュが、雪降りや路上の凍結によって一層の拍車がかけられております。まことに私的な話で失礼ですが、私が交通整理をさせていただいている桧町から木戸町地内にかけて、きのうの雨降りでは、実に 1.2kmにわたって大渋滞であります。わずか 1.2kmの道を通過するのに約10分かかる。これはこの前も申し上げましたが、時速60kmで走るとすればその10倍ののろのろと、こういう状態であります。さらにこれが雪が降り、道の両側を狭めますと全く1車線、途中で立ち往生するとすれ違うのもできないという大渋滞で、私は数年前に非常に交通整理上苦難したことを覚えております。したがって、来るべき正月を越えてのこの降雪時期、こうしたときにはどうしてもこの交通整理をし、あるいは順序よく交互交差をさせるような整理員の配置が必要だと考えます。そこでお尋ねいたします。まずそのような降雪時における、特に道が込んだり道路の混雑になっているところについて、現在大垣市内では主要幹線は別として、例えばバイパスとか養老街道は非常に渋滞していますが、それ以外の生活道路、県道とか市道の出入りなどで主な渋滞地域として何ヵ所ぐらいあるのかということを、まずつかんでおられるかどうか第1点お尋ねいたします。  第2点、降雪によって1車線通行になった場合には、ところどころにたまり場を設けて、いわゆる交差する場所の設置が必要だと思いますが、それに対する整理員の配置について、今毎月1日、15日の交通安全日には、大きな交差点には交通指導員の方でありましょうか、制服を着て交通整理に出ておられる。御苦労さんでありますが、例えばそういう方々の御協力をいただくか、場合によっては、これはちょっと変則的かと思いますが、大垣市の大きな災害に対しては、市の職員を含めた災害救助隊を組織しておられますが、この降雪時における非常に交通渋滞のときには、そういった現在ある災害救助隊的な対策の隊員の人たちをも動員して、速やかなる交通渋滞解消のために役立たせることができないかどうか、そういうお考えがないかどうかお尋ねしたいと思います。  最後に、私は数年前、私自身が北陸の出身でありますから、豪雪地帯における中小都市、かなりの都市を回らせていただきました。例えばある都市では、年間土木予算の3分の1が、この除雪作業と冬期対策に充てられている。全市の建設業者を総動員しまして、朝雪が降ったとわかると4時から起きて、6時ないし7時の通勤時間帯には全く交通渋滞のないように、涙ぐましい努力をしておられるということを聞きました。そして雪は、御承知のように固まった場合はコンクリート以上に固くなり、それを破砕する例えば工作機械は、一般の土木工作の約2倍から3倍早く鋼が傷むということも聞いております。非常に雪国で困難な中に、交通維持をしておられる都市から比べると恵まれていると思いますが、むしろふだんは、平生そういうことがなくて急にどか降りになったときにこそ、いわゆる平生の備えがない場合の大垣市は、かえって混乱するのではないかと思いますので、転ばぬ先のつえ、降雪時期における交通渋滞対策についてお尋ねいたし、第1回の質問といたします。 21: ◯議長高畑 正君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 22: ◯市長小倉 満君)  ただいまは来年度予算編成についての幾つかの御質問、そして提言がございました。平成5年度予算につきましては、現在鋭意編成中でございますが、経済の停滞が続き歳入の根幹であります市税等、一般財源の伸びが期待できない大変厳しい財政状況にございます。仰せのとおりでございまして、市税の中でも法人税の落ち込みは予想されております。そうしたことも十分勘案して予算編成に当たっているわけでございます。不交付団体であるけれども交付団体に変わるのではないか、まあ陥落といいますか、そうしたことの御心配をいただいておりますが、御案内のとおり本市は昭和59年から不交付団体でございまして、大変名誉ある財政状況下でございますが、これは当初からそうでございますけれども、まさにボーダーラインでございまして、1という単位は確保できておりますけれども、ぎりぎりといいますか 1.0何々ということでございまして、最も恵まれた市等は 1.8とか 1.7という立派な都市もございますが、本市は、今後米野清掃センター等大変大きな財政支出がございますので、恐らくそうしたことも予想されているわけでございます。現在、岐阜県内99市町村で2市、二つの市が不交付団体でございます。来年はどういう形になりますか、極力そうしたことにならないように努力はいたしますけれども、大型プロジェクトの影響が出てくるのではないかというふうに存じております。こうした中で財源の確保につきましては、市公共料金に安易に転嫁しないよう、事務事業の徹底した見直し、事務の合理化を初め行政経費の節減を図り、市民への行政サービスの低下にならないよう努めてまいりたいと存じております。ただ税収不足を補うとか、財源確保のためにということだけではなしに、水道料金等見直しをする時期にきております。こうしたことはまた今後いろいろ検討を加えて、御相談を申し上げていきたいと思います。市債の有効活用とか財政調整基金の適切な運用等は、こうしたことを十二分に図りまして、そうしたことを活用しまして、限られた財源の重点的かつ効率的な配分に努め、第三次総合計画の第2期実施計画を着実に実施すべく来年度予算編成を進めてまいりますので、よろしく御理解を賜りますようお願いを申し上げます。  不況対策の、中小企業者の融資枠の拡大とか利子の引き下げ、これにつきましては産業部長が答弁をいたします。それから冬期を迎えての交通渋滞解消の対策につきましては、建設部長が答弁申し上げます。 23: ◯議長高畑 正君)  産業部長。 24: ◯産業部長石田輝幸君)  中小企業の不況対策についてお答えいたします。  本市の中小企業の現状でございますが、企業の景況感は悪化している状況でございまして、特に製造業、小売業の売り上げの落ち込みが大きく、企業の設備投資や個人消費は一段と冷え込んでいると見られます。また収益も、売り上げの減少に加え競争の激化による販売価格の引き下げなどにより減少基調にあるところでございます。このような状況の中、本市の具体的な中小企業対策といたしましては、従来より金融対策として行っております中小企業融資、中小企業年末融資、中小企業小口資金融資及び商業施設近代化資金融資の4制度の貸し付けをしております。10月1日からこれらの利子を一律 0.4%引き下げを実施したところでございます。また4制度には、先ほどおっしゃられましたとおり、それぞれ1.8 %の利子補給が支給される特典もあり、県内の他都市の融資制度より優遇されておるものと考えております。なお、4制度の全体の貸付状況について申し上げますと、10月現在75%の貸付状況でありまして、まだ余裕のあるものと思っております。  次に、市融資制度の重複利用についてでございますが、四つの制度はそれぞれ条件として、1制度で現に融資を受けているものにつきましては、二重の貸し付けをすることはできないというふうに規定をいたしております。ただし、四つの制度を重複して利用することは可能でございまして、商業者で申しますと四つの制度が対象となりまして、最高 2,250万円まで融資が受けられます。また、その他の業種につきましては三つの制度が対象となりまして、 1,750万円まで融資ができることとなっております。  次に、年末融資につきましては、年末の運転資金としてある程度の資金計画を持って申し込まれるのが実情であります。この期間の延長につきましては、10月1日から12月20日までの融資申込期間がございます。10月1日に申し込まれますと6ヵ月間の猶予があるということでございます。いずれにしましても、今後の課題として検討させていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。  今後はこの景気浮揚のため、積極的な中小企業者への融資制度の活用のPRや貸付事務のなお一層の簡素化、あるいは迅速化を図るとともに、今後も先行き不透明な経済状況を見きわめまして、国、県等の対応も考慮しながら現行の制度の充実、いわゆる限度額の引き上げなどを検討してまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 25: ◯議長高畑 正君)  建設部長。 26: ◯建設部長(森 貞二君)  冬期を迎え積雪、凍結時における交通渋滞解消の対策についてお答えいたします。  除雪作業につきましては、国、県を初め各関係機関と調整を図りながら、除雪作業を行っております。市といたしましては、積雪20cm以上となれば関係職員を動員いたしまして、主要な路線を初め公共施設、通勤通学路等を含め除雪に取り組んでおります。一方、建設機械による除雪作業は、建設業者に地区割りをお願いいたしまして、除雪に取り組んでいる状況でございます。さらに凍結時においては、危険箇所を重点的にチェックいたしまして、凍結防止剤の散布を行い、スリップ等による交通渋滞の緩和を図るとともに、地域住民の安全に全力を挙げて努めておりますので、よろしくお願いいたします。 27: ◯議長高畑 正君)  28番。         〔第28番 北村修保君 登壇〕 28: ◯第28番(北村修保君)  ただいまは、市長さん初め2人の部長さんからの適切な御答弁いただきましたが、簡潔に再質問させていただきます。  まず来年度の予算の編成見込みについて、非常に厳しい事情の中で鋭意努力中ということでありますが、一つ具体的には財政調整基金、この第2期計画の5年度だと約5億円の取り崩しといいますか計画されていますが、これがさらにふえるのかどうか。とすると、財政調整基金の枯渇とまでは言わないにしても、非常に厳しい情勢になるのではないかと思いますが、その点についてどういうお考えかということを、一つさらにお尋ねしたいと思います。  さらに私は第2問の提言といたしまして、以下の諸点について市長さんの御高配をお願いしたいと思って申し上げたいと思います。一つは、何といっても国民の購買力の低下が今日の不況の一つの大きな根源であります。そしてまたそのゆえんとしましては、ここ二、三年来、全国民的な規模でいろいろ論争されました、いわゆる我々から言えば悪税と言っていますが、消費税が非常にこれはやっぱり購買力を下げているというふうに思っています。今現行3%ですが、既にこれでは足らなくて5から7%に引き上げるということが出ており、とんでもないことであります。まずこの消費税の廃止ということについて、市長さんの御見解を承りたいと思います。さらに財源確保としまして提言であります。大垣市内の、当面資本金1億円以上の、いわゆる企業の法人の所得割課税率を、現行の12.3%だと思うんですが、これから14.7%、いわゆる限度額に引き上げて財源確保なさるお気持ちがないかどうか。第3点、我々議員も含めてでありますが、議員等の海外視察や、あるいはこれまで海外5ヵ国に対するフレンドリーシティの名目による海外交流を行ってきましたが、この際は、これを中止または抑制するということで財源の節約に寄与してはいかがかと思いますので、この点について御提言申し上げたいと思います。再答弁をお願いいたします。  次に、不況対策でございます。非常に厳しい財政事情の中で努力していることはよく存じ上げております。また、幾つかの制度を重複して借用できるということの配慮も、これは是とするものでありますが、この点では小口の無担保融資制度 450万の限度額を、せめてこれを 500万円以上に引き上げるように努力できないかどうか、この点だけについて再度お尋ねいたします。  第3問の凍結時における除雪対策は、非常に御苦労なことでありますが、あわせて私は、その除雪と同時にお願いしたいのは、そういう交通渋滞における整理員の配置について、交通指導員または市の災害対策に準じた形での適切な人の配置によってその交通渋滞の緩和ができないかどうかということについてお尋ねしたいので、その点も重ねて御答弁いただきたいと思います。  以上であります。 29: ◯議長高畑 正君)  市長。         〔市長 小倉 満君 登壇〕 30: ◯市長小倉 満君)  再質問の中で財政調整基金のあり方について御質問がございました。平成4年度は15億円、これを取り崩しております。平成5年度におきましては、見通しとしてはこれを復元をいたしてまいります。繰り入れをいたす予定になっております。ですから、今後もこうした形で財政調整基金は維持をしていく所存でございます。  それから国レベルのお話でございますが、消費税の廃止については再三申し上げておりますように、財源の確保のためには幾つかの形で税金制度があるわけでございます。こうした中の一部と思いますので、我々国税にしましても地方税にしましても、バランスよく国が考えてきておってくれるものと思いますので、現時点では流れに沿って行動をいたしております。
     それから法人市民税の所得割課税率を14.7%へ引き上げろという提言でございますが、これにつきましては、現行12.3%でございますけれども、これは特に今景気低迷というような時期でございますし、これを考えたことはございません。今後も現状の形で進むものと存じます。特にこれ資本金1億円以上ということでございますけれども、今後も現状を維持していくつもりでございます。また将来的には、こうしたこともあるのかもしれませんけれども、これも経済環境の中での対応でございます。  それから議員の皆さんの海外視察、その他についての御意見がありますけれども、これは皆様方の中でのお考えを整理していただくわけでして、北村先生だけの意見に沿うわけにいかないわけでございます。 31: ◯議長高畑 正君)  産業部長。 32: ◯産業部長石田輝幸君)  限度額の引き上げについてでございますけれども、いわゆる銀行に預託金を納入します。それがために預託金の財源的な面も両面から考えなければならないだろうというふうに考えておりますので、いずれにしましても、財政的な面からと両面から引き上げについては考えていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 33: ◯議長高畑 正君)  建設部長。 34: ◯建設部長(森 貞二君)  積雪、凍結時における交通渋滞危険場所等につきましては、今後関係機関、関係課と十分検討を重ねてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 35: ◯議長高畑 正君)  28番。 36: ◯第28番(北村修保君)  この場で簡潔に。  市長の財源問題についての、鋭意努力していることは非常に認めますし、一面敬意を表する点もありますが、全面的に了承するつもりありませんが、これはまた委員会でいろいろ論議していきたいと思います。  それから他の2人の部長さん、そういう立場でひとつ鋭意努力していただきますことを特に要望します。細部は委員会でまたお尋ねすることにして、質問終わります。 37: ◯議長高畑 正君)  以上をもって、通告者の一般質問は終わりました。  この際、ほかに御発言はありませんか。         〔「なし」と言う者あり〕 38: ◯議長高畑 正君)  御発言もないようでございますので、これをもって、一般質問を終了いたします。  お諮りいたします。  認第2号 平成3年度大垣市一般会計及び特別会計決算の認定については、委員11名をもって構成する決算委員会を設置し、付託の上御審査を願いたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 39: ◯議長高畑 正君)  御異議なしと認めます、よって、さよう決定いたします。  ただいま設置されました決算委員会委員の選任につきましては、議長から指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 40: ◯議長高畑 正君)  御異議なしと認めます。よって、議長から指名いたします。  決算委員会委員に清水 豊君、林 新太郎君、長澤忠男君、津汲 仁君、小寺繁好君、棚橋孝芳君、舘 康司君、渡辺雄次君、梶本英夫君、岩井正一君、内田秀雄君、以上11名を指名いたします。  お諮りいたします。  ただいまの指名に御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 41: ◯議長高畑 正君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君を決算委員会委員に選任することに決しました。  お諮りいたします。  ただいま上程中の各議案につきましては、それぞれ担当委員会に付託して御審査願いたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 42: ◯議長高畑 正君)  御異議なしと認めます。よって、さよう付託することに決定いたしました。  お諮りいたします。  本日はこの程度をもって散会し、以降の日程については、別紙日程表のとおり各委員会で御審査を願い、16日午前10時から本会議を再開して、各付託議案の委員長報告を願いたいと思います。これに御異議ありませんか。         〔「異議なし」と言う者あり〕 43: ◯議長高畑 正君)  御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。  なお、別紙日程表をもって、それぞれの招集通知にかえますので、さよう御了承願います。  本日は、これをもって散会いたします。         午前11時19分  散 会        ────────────────  以上、会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。  平成4年12月 8日               議   長    高   畑       正               議   員    清   水    義  信               議   員    堀        一  雄 発言が指定されていません。 Copyright © Ogaki City Assembly Minutes, All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...